2次元空間におけるスパン(Span)

スパン(張る空間)とは、与えられたベクトルたちの「すべての可能な線形結合」が集まって作る空間(点の集合)のことである。2つのベクトル のスパンは、ベクトル同士の関係性によって以下の 3つのパターン に分類される。

  • Pattern 1: 2次元平面上のすべての点(ほとんどの場合)

    • 条件: が異なる方向を向いている(同一直線上にない)場合。
    • 💡 具体例: のとき。
  • 係数 を自由に選ぶことで、 という2次元平面上のあらゆる座標を作り出すことができる。

  • (2次元空間全体)

  • Pattern 2: 1本の直線

    • 条件: が同じ方向、または真逆の方向を向いている(片方がもう片方のスカラー倍である)場合。

    • 💡 具体例: のとき。

      • であるため、どのように線形結合しても となり、常に の整数・実数倍にしかならない。

      • 結果として、原点を通る直線 の上しか移動できず、平面に広がらない。

  • Pattern 3: 原点()のみ

    • 条件: もゼロベクトル()である場合。

    • 💡 具体例: のとき。

      • となり、どんなスカラーを掛けても原点から一歩も動けない。